那須ヨーロピアンランプ館が開館したのは1999年3月1日でした。現在は那須ヨーロピアンランプ館は閉館しております。
記憶として、思い出として那須ヨーロピアンランプ館の歴史をまとめてみました。
那須ヨーロピアンランプ館の歴史
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1998年8月、栃木県那須高原にこの年の3月に開園したばかりの銀河高原ビール株式会社が運営する銀河高原ビール那須ビール園の2階に広い空き室があり、テナントを探しているという朗報が入りました。
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ビール園側は、売り上げより文化的な施設を考えていたようで、私はヨーロッパのアンティークランプミュージアムを提案し、企画書を持っていき、幸いにも好条件での契約が9月に成立しました。
那須ヨーロピアンランプ館 開館
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翌年3月開館の約束でしたので、準備期間が5か月しかありませんでした。
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什器類は、イギリスのアンティーク家具を使うつもりで10月にアンティーク家具を扱う友人の業者と一緒にイギリスへ行き、10日間でコンテナ一本分の家具を買い付けました、
1月下旬には、無事にアンティーク家具は到着し、2月中旬に内装はほぼ完成して、ランプ類の搬入も終えることができました。
オリジナル商品
入館料だけでは、経営は成り立たない。ミュージアムグッズの販売にも力をいれなければと思い、国内の輸入雑貨問屋からも仕入れましたが、オリジナルの商品が必要です。
キャンドルランプとオイルランプ
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イギリスから帰国するとすぐ台湾へ行きました。台湾人の知人と台湾の貿易センターや問屋街を廻り、ランプ館にふさわしいと思われるキャンドルランプやオイルランプを仕入れました。
ヤシ油のロウソクとランプ用オイル
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S.クラークと同じヤシ油から作ったロウソクと煙や煤の少ないランプ用オイル。
型押しのフェアリーランプも仕入れることができ、無色・ピンク・グリーン・ブルーの4色を当時・各一個千円で、販売しました。4千個ぐらい売りましたので、何点かは現在、市中に出ているかもしれません。
くれぐれもアンティークのランプと間違えないようにご用心!ください。
那須ヨーロピアンランプ館 開館の写真
30671993年3月1日、予定通りにランプ館が開館しました。
正:2921、誤:2021
当初、ビール園の集客をあてにしていましたが、やはり、入館者は思ったほど入りませんでした。
正:2925、誤:2625
入館料割引券
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ホテル、旅館、ペンション、レストラン、観光施設などにパンフレットや割引券を置いてもらったり、ホームページを作ったり、思考錯誤の毎日でした。
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しかし、ビール園には多くの人が入園していたので、入館されないお客さんもショップでランプなど商品を買っていただき、何とか運営することができました。
ヨーロピアンアンティーク館へ拡張
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3年が過ぎた頃、友人の両親が静岡県の伊豆高原でアンティークドールハウスの美術館、“プッペンハウスヨシノ”を運営していたのですが、高齢のため閉館することになりました。
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このドールハウスを借りることができるとビール園の支配人に話すと、すぐに賛同してくれました。ランプ館の裏側にある社員食堂を縮小して、それまでと同じ広さの部屋を増設して大まかな内装工事までビール園側でやっていただきました。
アンティークランプミュージアム
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アンティークドールハウスミュージアム
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アンティークドールハウスミュージアムが加わったことにより、小さな子供さんも入館するようになりました。
ヨーロピアンアンティーク館 閉館
しかし、地ビールブームも少しずつ下火になってきました。
2005年の夏、銀河高原ビール園の閉園の話が入り、年末に完全閉園になり、同時にヨーロピアンアンティーク館も残念ながら閉館になりました。
ホームページに入りましたら、中央左側にある
- アンティークミュージアム
- ドールハウスミュージアム
- ミュージアムショップ
ボタンをクリックしてください。たくさんの写真が見られます。
那須ヨーロピアンランプ館・まとめ
あっという間の6年間でした。年齢も若かったこともあり、夢中で駆け抜けた年月です。振り返ってみると日本が景気の良い時代でした。
最後までお読みいただき大変ありがとうございます。