美術工芸などは、正式には100年以上経ったものでないとアンティークと呼ぶことはできません。私がフェアリーランプを探し求め始めたころは、１８８０年代に作られたフェアリーランプはやっと１００年がたち、アンティークの仲間に入ったばかりでした。
フェアリーランプ 日本の歴史
フェアリーランプはガラス製品がほとんどです。キャンドルを灯し使用すると壊れやすいあかりの道具です。
電気の普及時期と重なり生産期間も短く、現存する数はさほど多くはないと思われます。ですから、フェアリーランプはほとんどの外国人ディーラー、まして日本人ディーラーには知られていない存在でした。
あかり館が開館
１９９４年７月、あかり館が広島県蒲刈町に開館しました。日本で初めてフェアリーランプが公開されました。
１９９６年３月には私の「ヴィクトリア時代のフェアリーランプ」の本も出版されました。この本の出版後もいくつかのフェアリーランプの逸品が手に入り私のコレクションは充実していきます。
フェアリーランプ・コレクション
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２灯フェアリーサイズバーミーズガラスシェード、エナメル彩バーミーズガラス支台 高さ２５cm
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３灯ピラミッドサイズバーミーズガラスシェード、バーミーズガラス３花入れ付き台 高さ２２cm
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写真 IMG3040
フェアリーサイズ黄色ネルシーガラスシェード、黄色ネルシーガラス大皿台 高さ１７cm
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フェアリーサイズ青色ネルシーガラスシェード、青色ネルシーガラス大皿台 高さ１７cm
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オパールセント金赤ガラスシェード、オパールセント金赤ガラス台皿 高さ１４cm
フェアリーランプ展 IN竹芝 ‘97
１９９６年秋、私の原宿の店に顔見知りのガラス雑誌の営業マンが来訪しました。
竹芝にギャラリーを無償で貸してくれるところがあります。
長谷川さんのフェアリーランプ・コレクションなら、OKが出ると思いますよ。一度貸すか？貸さないか？面談に行きませんか。
竹芝で、タダで、ギャラリーを貸してくれる？
本当ならありがたい。
ぜひ、担当者に合わせてください。
どんなところか興味がわき、早速下見にいきました。
貸してくれるギャラリーは山手線浜松町駅から徒歩10分です。浜離宮庭園のすぐ近くでした。
ニューピア竹芝サウスタワー４Ｆにあるガラスの歴史美術館と同じフロアーです。広さも１３５㎡もあります。一目で気に入りました。
早速、ガラス雑誌の営業マンと担当者に面談に行きました。その会社は赤坂森ビルに本社がありました。ガラスの歴史美術館を運営する株式会社ユニマットです。
担当者にフェアリーランプの資料を提示して説明すると、
これは珍しい。ぜひ、うちのギャラリーを使ってください。
ギャラリーは正式にオープンしていません。
展示用の什器は長谷川さん側で用意できますか？
このようなことで、竹芝のガラス館と同じフロアーのギャラリーを、無料で使わせてもらえることになりました。
什器類は自分で用意しなければなりませんでした。これも幸いに、私の店の大家さん・京セラ興産（京セラビル）が無償で貸してくれました。
１９９７年２月２５日～３月１０日の２週間の展示会が決まりました。年明けから準備が始まり新聞社や週刊誌に広報の依頼やポスター、ＤＭの作成他、初めての経験でしたが、いろんな人に助けられ無事にオープンを迎えました。
フェアリーランプ展資料
フェアリーランプ展の資料として残しておきます。
フェアリーランプ展招待状
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フェアリーランプ展ギャラリー
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フェアリーランプ展・まとめ
入場無料の企画展だったからか思った以上の来館者がありました。
フェアリーランプに新たに関心を持ってくれた人も多くいて、自分なりに満足のいく展示会になりました。
現在は現役を引退しましたが、お聞きになりたいことがあれば下記のメールでご連絡ください。
