バーミーズガラスはウランガラスです。
フェアリーランプはイギリスから始まりヨーロッパ各地へ広がりました。各国の美術工芸ガラス工房は競い合って日常品から高級品まで広く作品を生産しました。
バーミーズガラスだけでなく、バセリンガラスなどのウランガラスも多く見られます。
ウランガラスとは
ウランガラスとは、1830年頃チェコ・ボヘミア地方のガラス工芸家フランツ・リーデルが初めてウランガラスを作り出したといわれています。着色剤として微量のウランを混ぜたガラスです。
その後、イギリス、フランスなどヨーロッパ各地で花瓶や食器などウランガラスの製品が多く作られました。日本でも大正から昭和の初めにかけて大量に製造されました。現在ではアメリカのフェントン社などわずかに生産されているぐらいです。
ウランガラスを詳しく知りたい方は岡山県北部、鏡野町にあるウランガラス専門の妖精の森ガラス美術館のホームページをご覧ください。
バーミーズガラスフェアリーランプ
バーミーズガラス木の葉文エナメル彩シェード
TOMAS WEBB&SONS社 イギリス 1877年 高さ14.5cm
自著「ヴィクトリア時代のフェアリーランプ」P13上段
1、普通の写真
2、キャンドルをともした姿
3、ブラックライトをあてた姿
フェアリーランプはキャンドルを灯して楽しむナイトランプです。可愛さがより一層引き立ちます。
ウランガラスはブラックライトをあてると色が変化するので確認できます。
黄色のバセリンガラスのフェアリーランプ
バーミーズガラスの他にもウランガラスはフェアリーランプに使われています。
黄色のバセリンガラスのシェード、クラークピラミッドクリスタル台座
Rd.No130643(1889年)の刻印 イギリス 高さ10cm
自著「ヴィクトリア時代のフェアリーランプ」P48上段
1、普通の写真
2、キャンドルをともした姿
3、ブラックライトをあてた姿
キャンドルの灯りを通して見るガラスの色が変化します。
ブラックライトをあてたときに、ガラスの変化、違いがはっきりとわかります。
青色の乳白ガラスのフェアリーランプ
青色の乳白ガラスのシェードRd.No130643(1889年)の刻印
クラークピラミッドクリスタル台座 高さ10cm
黄色のバセリンガラスと同じ型押しガラスシェードですが、ウランガラスではありません。
1、普通の写真
2、キャンドルをともした姿
3、ブラックライトをあてた姿
黄色のバセリンガラスと同じ年代の同じ型押しガラスのシェードですが、ウランガラスではありませんのでブラックライトをあてても色は変化しません。
ミルクガラスのつや消し仕上げのふくろう型フェアリーランプ
アメリカフェントン社のウランガラスのふくろう型フェアリーランプ 高さ9.5cm
自著「ヴィクトリア時代のフェアリーランプ」p55 上段⓵
1、普通の写真
2、キャンドルをともした姿
3、ブラックライトをあてた姿
20世紀後半ヴィンテージ品のふくろう型のウランガラスのフェアリーランプです。
ブラックライトをあてるとキレイに緑色に蛍光します。
ウランガラスのフェアリーランプ・まとめ
ウランガラスは本来キャンドルを灯して楽しむランプです。
ウランガラスのフェアリーランプはブラックライトを使って色の変化を楽しむことができます。
現在は現役を引退しましたが、お聞きになりたいことがあれば下記のメールでご連絡ください。