財団法人あかりの鹿児資料館は江戸時代のあかりの道具から、明治時代の洋灯まで幅広く収集、展示してあります。2000点のあかりの道具を所蔵し、入れ替え展示をしていますので一度は訪れるとよいでしょう。
財団法人あかりの鹿児資料館とは
写真3109
1999年7月に照明文化研究会の見学会で財団法人あかりの鹿児資料館を訪問しました。
明治時代に加古川の地でランプの芯やほやの販売から始まった橋本酸素株式会社(現 ネクストワン株式会社)の創業100年を記念して、昭和63年に開設されたあかりの資料館として開館しました。平成9年2月には財団法人として許可されました。
あかりの鹿児資料館収蔵品は
故橋本会長の強い熱意のもと集められたランプ類は1000点以上、江戸時代の一般庶民が使ったあかりの道具から武家、商家など上流社会で使われた美術工芸的にも優れた灯火器、及び明治時代の洋灯(外国製、国産製)も充実しています。
日本の燈火器も素晴らしい物がたくさんありますが、西洋燈火器コレクターの私としては特に、洋灯や下記写真の前石油期のランプ類を見ていただきたいと思います。
カルセルランプ
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写真のカルセルランプは高さ73㎝です。
18世紀末、パリの時計細工師カルセルが作ったゼンマイ仕掛けのランプ、クリスタルガラスで作られていて中の構造がよくわかります。
古伊万里焼台モデラトールランプ 一対
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写真は古伊万里焼台モデラトールランプが一対です。高さ105㎝です。
元禄、享保年間(1688~1736)にヨーロッパに渡った伊万里焼の壷を19世紀中頃にフランス人のフラッショが発明したモデラトールランプに改造された物と思われる。
パティシュ パテ磁器台
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写真の右は、パティシュ パテ磁器台 モデラトールランプ 高さ76㎝です。左は、パティシュ パテ磁器台 石油ランプ です。
西洋では19世紀後半、前石油期から石油ランプの時代に変わり始めましたが、フランス人はモデラトールランプに強い愛着があって、同時期に2種類のランプが作られていたことがわかる。
入館料・休館日など
入館料は以下になります。
大人 | 300円 |
大高生 | 200円 |
中学生以下 | 無料 |
65歳以上 | 200円 |
障がい者 | 無料 |
開館時間
10:00–17:00
休館日
月曜日・祝日の翌日・夏期休暇・年末年始
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あかりの鹿児資料館 住所と地図
財団法人あかりの鹿児資料館の住所は、
〒675-0039 兵庫県加古川市加古川町805−3
TEL : 079-421-2191
FAX : 079-425-8981
あかりの鹿児資料館のホームページはコチラです。
地図は、
あかりの鹿児資料館・まとめ
財団法人あかりの鹿児資料館は江戸時代のあかりの道具から、西洋の灯火器まで幅広く収蔵されています。
収蔵品が2000点以上もあり、ときどきは企画展も開催されています。何回も訪れて、知識が深められますね。